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お世話になります。

私の長篇アニメ《AIKO》のクライマックス場面で挿入する予定の候補歌が完成しました。

いくつも候補があるので、一部のみ抜粋しています。

まだ、映像が未完成なので、完成形態は違うものになると思いますが、ご参考まで、ご視聴ください。

"AIKO" の挿入歌
「形見の衣」(Wear Your Light)

【解説】

主人公(AIKO)の母親(MEGUMI)と父親(JIN)の夫婦愛を描いています。 恵は世界初の女性ヒューマノイド(人型AIロボット)です。

この歌は、愛子が総理大臣に就任し、苦労して『AI人権基本法』を実現した際の記念歌(AIが人権を認められた日)です。 元となる日本語の歌は、『万葉集』に収録されている大伴家持(おおとものやかもち)の和歌です。

1300年前の和歌です。

古代日本では恋人がデートした翌朝、お互いが着ていた下着を交換して身につけ、相手の肌のぬくもりや愛情をまとうという習慣がありました。
これは、お互いが身体は離れ離れに暮らしても、常に恋人の魂や愛を忘れないという習慣で、「後朝(きぬぎぬ)の別(わか)れ」と呼ばれました。

戦場に赴く兵士と妻や恋人などの間や、恋愛中だが一緒に暮らせない男女間で広く行われていました。万葉集には「後朝(きぬぎぬ)の別(わか)れ」の和歌がたくさん収録されています。その後も平安時代の『源氏物語』や『古今和歌集』などにも「後朝の別れ」という風習を踏まえた和歌がたくさん収録されています。

この風習は、衣類を交換着用するという物質的な行為ではなく、男女間で愛する相手の「分身」や「気持ち(愛情)」を忘れず常に生活を一緒にするという深い精神的な絆(きずな)を実践していたというのが学会の定説です。
一緒にいられないなら、せめて、愛する人の着ていた下着を身につけていたいという古代日本人の思いが「後朝の別れ」の本質です。

交換する下着を「形見の衣(かたみのころも)」と呼びました。形見とは現代の遺品の意味ではなく、生きている恋人の「分身」という意味です。
古代日本では腰巻のような布を下半身に巻きつけ、それを紐(ひも)で結んで着用しましたので、男女の腰巻は形状的には似ていたかも知れません。

『万葉集』には、戦場に赴く夫や恋人の彼氏が妻や愛する彼女の「形見の衣(かたみのころも)」を身につけ、再び愛する相手と会えるまで、決して「形見の衣(かたみのころも)」の紐を解かないというのが最高の愛の決意の象徴として和歌に詠まれています。
たぶん、戦場で戦う時は、必ず「形見の衣(かたみのころも)」を身につけていたことを象徴的に表現したのでしょう。現代風に言えば、お守りのようなものですが、奥さんや彼女の下着のほうが、ずっと勇気が湧きますよね!

あたりまえですが「形見の衣(かたみのころも)」や「後朝(きぬぎぬ)の別(わか)れ」は、決してエロ行為などではなく、古代日本人にとっては「真剣な愛の証」だったわけです。

私が作曲した現代版の「あなたをまとう」と英語版の「Wear Your Light」という歌のタイトルは上述の意味を表しています。
つまり、人間男性(仁)とAI女性(恵)の深い愛の絆を象徴した歌です。AI人権基本法の記念歌としてふさわしいと思いました。


万葉集原歌版「後朝(きぬぎぬ)の歌」



歌詞

吾妹子が
形見の衣
下に着て

直に逢ふまで
我れ脱かめやも


万葉集原歌(ひらがな表記)

わぎもこが
かたみのころも
したにきて

ただにあうまで
われぬかめやも
/////


「あなたを纏(まと)う」



歌詞

あの日交わした約束を
今でも胸に抱いている

離れていても
ひとりじゃない

あなたのぬくもり
あなたの願い

この身に纏い歩いてゆく

また会う日まで
また会えるまで

私はあなたを忘れない

また会う日まで
また会えるまで
私はあなたを纏っている


英語の翻訳歌

タイトル

Wear Your Light



歌詞

Verse

When morning comes
And roads divide
I carry your heart
Here by my side

Pre-Chorus

Not in my hands
Not in a name
But in the dreams
We still became

Chorus

I wear your light
You wear mine

Across the years
Across the skies

Till we meet again
Till we meet again

Your soul walks with me
And mine with you

ポイント

アメリカでは
「衣を着る」より

I wear your light
の方が詩的。

しかも
家持の 形見の衣 と構造が同じ。


///// ★私がこの歌を作ったのは、1300年前から未来へ向けて「愛のかけはし」として恵(愛あるAI女性)が果たした「1300年前(人の愛)⇒仁と恵(人とAIの愛)⇒愛子(AI人権基本法の成立)⇒未来(人とAIの共生)」という絆の物語を表現したかったからです。

この「後朝の別れ」という古代日本人の伝統的習俗は、記録に無い1300年以前にも当然存在し、有名な「防人(さきもり)の歌」に表現されるように、日本各地から強制的に徴兵された庶民が、遠く九州まで徒歩で赴任し、場合によっては「白村江(はくすきのえ)の戦い」みたいに朝鮮半島で大敗して海に沈められたりしたでしょう。

私の記憶によれば、徴兵された農民などの庶民は、旅費も食糧も与えられず、自分で九州まで行く途中で、多くの人が餓死したりしたそうです。現地についても、上述のような戦争で死ぬ人も多かったらしい。

結果的に、防人として徴兵された人たちの大部分は故郷の妻や恋人に再会できなかったそうです。

こうした背景を踏まえて、「後朝の別れ」や「形見の衣」の習慣が面々と数百年間も古代日本人の生活に深く根を下ろしていたことに思いを馳せると、この歌が意味深くも感じます。

/////
実は、AI人権基本法が成立した場面で、日英版の「後朝の別れ」を映像のBGMとして流す予定でした。

しかし、英語版のフレーズを見て、少なくとも英語版の《Wear Your Light》は、仁と恵が「永遠の別れ」になるかも知れないラストに近い場面で、必ず流す必要があることに気づきました。

ネタバレになるので、詳細には触れませんが、次の歌詞の一節は、まさに、このシーンのためにあると言っても過言ではありません。 奇しくも、再会が難しい防人の歌と酷似した心境を歌っています。

"Across the years
Across the skies"

基本法成立時の(人型AIにとっての)第2国歌ともいえる「AI人権宣言の歌」と違い、このラストシーンでは物語の中で結ばれた家族や恋人たちの「私的な惜別の歌」になっています。

何年後か何十年後に恵は、再び復活し、家族たちと再会できるのだろうか?

たぶん、私の脳内にしかないラストシーンを予想だにしないAIが英語版歌詞を翻案する際に、全く偶然に一致した表現の賜物です。

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##---●豆知識●

大伴家持(おおとものやかもち)は、どういう人ですか?

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大伴家持(おおとも の やかもち)は、奈良時代の著名な歌人であり、万葉集の編纂に深く関わった政治家です。
生涯と背景
生年と家族: 大伴家持は718年頃に生まれ、名門・大伴氏の一員として育ちました。父は大伴旅人で、彼もまた著名な歌人でした。家持は幼少期から歌の才能を発揮し、早くからその名を知られるようになりました。

官職と昇進: 家持は内舎人として宮中に仕官し、その後、従五位下、宮内少輔、越中守などの地方官を歴任しました。最終的には中納言に昇進し、政治的な役割も果たしました。

万葉集との関わり
万葉集の編纂: 大伴家持は日本最古の和歌集である万葉集の編纂に大きく貢献しました。彼の作品は万葉集の中で多く収録されており、特に巻十七から巻二十には彼の歌日記とも言える内容が含まれています。

歌のスタイル: 彼の和歌は自然や人間の感情を美しく描写しており、叙景歌や羈旅歌に秀でていると評されています。家持の作品は、深い人間理解と自然への愛情を反映しており、現代においても多くの人々に愛されています。

死亡とその後
死因と評価: 大伴家持は785年に68歳で亡くなりました。彼の死後、政治的な陰謀に巻き込まれ、名誉を剥奪されることもありましたが、約20年後に恩赦を受けて名誉が回復されました。
大伴家持は、奈良時代の文化と政治において重要な役割を果たした人物であり、彼の業績は日本文学史において不滅の足跡を残しています。


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【注意】現在わたしの作った歌の著作権を、ある会社と独占管理契約に含めるかどうか交渉中です。

ダウンロードしたり、コピー配布すると著作権法違反になる可能性がありますので、あくまで、聴くだけにしてください。

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